呼吸器系疾患
肺の生活習慣病COPD
日本では40歳以上の約10人に1人がCOPDと推定されています。
肺気腫症と慢性気管支炎のことを慢性閉塞性肺疾患、Chronic Obstructive pulmonary Disease、その英語を略してCOPDと読んでいます。
その名の通り、気道がふさがれて息苦しい状態が続く病気です。
どちらも中年以降でたばこを吸う男性の「息切れ」を特徴としています。
最近では日本人にも肺気腫症が増えてきています。
これは放っておくと悪くなりますので、早く治療することが大切です。
COPDってどんな病気?
COPDは40歳以上の喫煙経験のある人に多い肺の病気です。
主な初期症状はせき、たん、息切れといったありふれたものです。かぜや他の病気と間違えたり、見過ごされることが多いのですが、重症化すると酸素療法が必要になるほど生命の関わる病気です。
COPD 初期症状の「息切れ」って?
最近、ちょっと動くだけでも息切れがする。同じことをしていても、前よりも息が苦しい。
いつしか、息切れは年のせいだと思っていませんでしたか?
年のせいだけではないものもあります。誰もが経験する息切れですが、とくにたばこを吸う人や男性の高齢者は一度自分の息切れの度合いをチェックしてみましょう。
| 息切れ度:1 | 同年齢の健康な人と同じように動くとつらい |
|---|---|
| 息切れ度:2 | 坂や階段では健康な人よりつらい |
| 息切れ度:3 | 平らなところでも1km位歩くと息が切れる |
| 息切れ度:4 | 休み休みでないと100m以上歩けない |
| 息切れ度:5 | 服を着たり脱いだり、風呂に入ったりするような日常的なことでも息切れがする |
COPDチェックリスト(3つ以上当てはまる方は医師にご相談ください)
一日に何度もせきをする
一日に何度も黄色がかったり粘ったりするたんが出る
同年代の人に比べて息切れしやすい
40歳以上である
現在たばこを吸っている、または以前吸っていた
COPDの診断方法
呼吸機能検査(スパイロメトリー)
早期発見のため、呼吸機能検査機(スパイロメーター)でチェックしてみましょう。
この検査は、思い切り息をすって全部強く吐き出した空気の量と最初の一秒間に吐き出される空気の量を測定します。この値が正常値よりも低ければCOPDの疑いがあります。
スパイロメトリーでわかる肺年齢
肺年齢とは肺の健康状態をわかりやすくあらわした目安です。
自分の呼吸機能がどのような状態か見た目ではわかりませんが、呼吸機能検査機(スパイロメーター)を使って知ることができます。
実年齢よりも高い結果が出てしまった方は一度精密な検査を行うことをお勧めします。肺年齢を定期的に測定し、肺の健康管理・病気の早期発見に役立てましょう。
たばこと「息切れ」
病気の進行を食い止める最も有効な方法とは?
まずは禁煙!
今からでも、タバコをやめて適切な治療を受ければ病気の悪化を防ぐことができます。
タバコは薬物?
治療するにあたって、喫煙は「薬物依存症」として対処するのが基本となります。
ファガストロームのニコチン依存度テストで依存の程度が確認できます。以下のCheck1~6までの項目の合計が6点以上だと高依存度と診断されます。
ファガストロームのニコチン依存度テスト
| チェック項目 | 3点 | 2点 | 1点 | 0点 |
|---|---|---|---|---|
| 朝起きてから最初のタバコを吸うまでの時間 | 5分以内 | 30分以内 | 60分以内 | 60分以降 |
| 駅や映画館などタバコが吸えない場所に行くのが辛い | - | - | はい | いいえ |
| 禁煙するとしたらやめるのが一番つらい一本は | - | - | 朝の1本目 | それ以外 |
| 一日に吸う本数 | 31本以上 | 21本以上 | 11本以上 | 10本以下 |
| 朝起きてからの数時間が一日のうちで一番多くタバコを吸う | - | - | はい | いいえ |
| 病気で寝込んでいるようなときでもタバコは吸う | - | - | はい | いいえ |
COPDと言われたら・・・
COPDと言われたら、たばこをやめること、これが息切れを悪化させないための第一歩です。
そのほか、風邪をきっかけに肺炎になったりすることもありますので、予防と早めの治療が大切です。
生活環境を整えて空気をきれいにしたり、適度な運動を心がけることもいいでしょう。
食欲が落ちているような場合は、栄養対策をとる必要があります。医師と相談し指導に従って治療、生活環境の整備につとめましょう。
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禁煙治療薬
ニコチネルパッチ:貼るタイプの禁煙薬
チャンピックス錠:ニコチンを含まない服用するタイプの禁煙薬
禁煙のススメ
成功率が高い「コールドターキー」
息切れなどの不安を感じたら医師に相談してみましょう。禁煙は医師の指導を受けることで確実に成し遂げられます。
実は、タバコをやめるには徐々に本数を減らすよりも突然きっぱりとやめる「コールドターキー」という方法の方が成功率が高いというのをご存知ですか?
禁煙の治療は行動療法と薬物療法を組み合わせて行い、それぞれの患者さんに合った治療法を施します。
タバコをやめるのは辛い、でも医師の助けがあればきっと成し遂げられます。一緒にがんばりましょう!
COPD治療に使われる薬
COPDでは、障害のためふさがれている気道が少しでも正常に働くことを期待して薬が使われます。
気管支を拡張させる薬としては、内服薬と吸入薬があります。
そのほか痰を出しやすくする薬や炎症を抑える薬、感染症を抑える薬などが症状と経過に応じて処方されますので、指示通りに正しく使いましょう。
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気管支を拡げる(気管支拡張薬)
吸入薬:抗コリン薬、β2刺激薬
内服薬:β2刺激薬、テオフィリン薬 -
痰を出す(去痰薬、漢字喀痰溶解薬)
内服薬 -
炎症を抑える(抗炎症薬)
吸入薬:ステロイド薬 -
感染による増悪を減らす(抗菌薬)
吸入薬:ステロイド薬






