メタボについて
特定健診の実施、健診後の保健指導の義務化がスタートしました
厚生労働省は2008年4月から、40歳以上の被保険者・被扶養者を対象に、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の特定健診の実施、健診後の保健指導の義務化を決定しました。
予防と早期発見・早期治療を目的とした総合的生活習慣病の対策が始まりました。
国民栄養調査によれば、40歳から70歳までの男性の2人に1人、女性の5人に1人が予備軍も含めたメタボリックシンドロームだと報告されています。
メタボは動脈硬化の重要な危険因子であるとともに、糖尿病になりやすいことが知られています。
メタボリックシンドロームとは?
メタボの出発点は、内臓周りに脂肪が付く「内臓脂肪」だといわれています。
この内臓脂肪肥満を基盤として、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)が起こり、血糖異常(耐糖能異常)、血圧異常(血圧上昇)、脂質異常(脂質代謝異常)が集積した状態を指します。
ひとつひとつはそれほど重症でないとしても、このまま続いていけばドミノ倒しのように次々と心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの合併症を引き起こす重要な危険因子となります。
人間の体には正常な状態で皮下脂肪が脂肪全体の8~9割、内臓脂肪が1~2割あるといわれています。
手で触ってつまめるお腹や首、おしりなどについているのが皮下脂肪。それに対して、外から見えず腹部の臓器を覆う「腸間膜」などにたまるのが内臓脂肪です。
皮下脂肪型
内臓脂肪型
メタボリックシンドロームの診断基準
内臓肥満とは、へその位置における脂肪面積が100c㎡以上の場合としています。
しかし通常の診療で脂肪面積を正確に測定するは困難であることから、ウエストサイズの測定で代用しています。男性が85cm以上、女性が90cm以上です。
血糖、血圧、脂質については、それぞれの疾患領域の診断基準を参考にして作られています。
たとえば血糖は空腹時血糖値110mg/dL以上とし、血圧は収縮期血圧が130mmHg以上か、拡張期血圧が85mmHg以上のいずれか、または両方を満たすとしています。
脂質に関してはトリグリセライド(中性脂肪)値が150mg/dL以上か、HDLコレステロール値が40mg/dL未満のいずれか、または両方を満たすとしています。
| ウエスト周囲径 |
|---|
|
腹腔内脂肪蓄積(必須項目)
|
| 危険因子 |
|---|
|
空腹時高血糖:110mg/dL以上 高血圧
脂質代謝異常
|
注意!子供に広がるメタボリックシンドローム
最近では、肥満気味の子どもが増えているようです。
30年前と比べると約2倍の10人に1人が肥満児であるといわれています。これは、脂肪の多い食事、いつでも買い食いができる環境、不規則な生活、運動不足などが原因としてあげられます。
子どもの肥満の約70%は成人肥満に移行するといわれています。また、高度な肥満では小児期からでも糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病を合併するのです。
厚生労働省の研究班より、6~15歳を対象とした「メタボリックシンドローム診断基準」も作られました。メタボリックシンドローム対策は、子どもでも必要なのです。
| ウエスト周囲径 |
|---|
|
腹腔内脂肪蓄積(必須項目)
|
| 危険因子 |
|---|
|
空腹時高血糖:100mg/dL以上 高血圧
脂質代謝異常
|
ウエスト周囲径が基準値以上だったとしても、子どもに無理なダイエットを強制するのは性急です。
まだまだ育ち盛りの子どもたちです。まずはスナック菓子を食べない、規則正しい生活を心がける、体を動かすなど生活習慣を見直すことから始めましょう。
問題は、私たち大人の生活習慣にあるかもしれません。子どものメタボリック対策は、まず大人から。






