認知症への対応
治る認知症とは
ひとくちに認知症といっても、原因には様々なものがあります。
ホルモン異常、肝臓や腎臓の病気、ビタミン欠乏症、感染症などの身体疾患によるものや、硬膜下血腫、水頭症などによるものは、もとの疾患を適切に治療することで、認知症状が軽くなる可能性が大きく、治る可能性のある認知症といえるでしょう。
認知症の疑いがある場合でも一概に直らないと諦めないで、一部では治る症例もあるという事を認識することが重要です。疑いがある場合は専門医へ早期診断を受け正しい治療を受けましょう。
| 治る認知症 |
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| 現段階では治らない認知症 |
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家族の適切な対応がなによりも大切
認知症の治療は薬物療法だけではありません。
リハビリテーションセンター、デイケア、デイサービスといった公共のサービスを利用して、身体的・精神的な機能を長く維持していくことも必要です。
また、それとともにご家族や介護者がどのように認知症のお年寄りと接するかという事が非常に重要となってきます。
痴呆の記憶障害は非常に強いので、何度説明してもすぐ忘れてしまい、同じ質問や行動を繰り返します。
そんなとき、ご家族や介護者は、イライラする自分の感情を口ににしてしまい、厳しい口調でしかってしまう場合が多いようです。
しかしながら、そのたびに認知症のお年寄りは、初めて言われたことなのに相手がなぜそんなに怒っているのかがわからず不快に感じストレスをあたえてしまいます。
大切なことは認知症のお年寄りの立場に立って、穏やかな気持ちで接してあげることです。ご家族や介護者の適切な対応によっても症状はよくなるものなのです。
記憶障害の特徴
認知症による記憶障害は最近の記憶・行動全体を忘れてしまいます。そのために、何度も同じ質問をしたりしてしまいます。しかしこれは故意に行っているわけではありません。
例えば食事をしたことを忘れ「まだ、ご飯をたべさせてくれない、飢え死にしてしまう」などと言ったとします。そんな時は、「食べたでしょう」と押さえ込むような表現をするのではなく、「これから、食べましょうね」といったように接してあげるのが良いでしょう。
そのほかにも、最近の記憶は抜けていても、過去の記憶は残っている為、その当時の記憶の世界に意識が戻っているという特徴があります。
退職した会社に、背広を着て出社しようとしたり、自宅にいるのに「自分の家に帰る」と言い出すような症状です。こういった場合は対応が難しいですが、うまく本人の話しに合わせて対応をしてあげることが、大切です。
症状の現れ方
認知症の症状の現れ方には特徴があり、他人よりも、身内のご家族に対して症状が出やすい傾向があります。
特に毎日介護にあたっている方に対して強く出る傾向があるので、家族はなぜ自分に感謝せず酷い仕打ちをするのだろうと思いがちになります。
しかしこれは家族であるという認識を持っていることになるので、心では家族を信頼しているという証拠です。自分の置かれた状況をある程度判断する能力がまだ残っているのだと、ポジティブにとらえましょう。
自分を守る本能は残っています
誰しもが自分を守るという本能を持っていますが、認知症のお年寄りも例外ではありません。
例えば、尿失禁をしてしまった場合に「こんなことをしてダメじゃないの」というと「孫が水をこぼしたんだ」などの言い訳をすることがあります。
これを決して嘘つきだと思ってはいけません。これは誰しもが持っている自分を守る本能が残っているということなのです。
感情的なしこりは強く残る
認知症のお年寄りに対する対応で特に注意しなければいけないのが、もの忘れは激しいが、自分の心に残った感情的なしこりは強く残るという事です。相手に嫌な思いを残してしまうような対応は控え、できるだけストレスを与えないように接してあげましょう。
大切なのは認知症のお年寄りに現実の世界に対応させるのではなく、我々がお年寄りの世界を理解して、その世界に合わせた対応をするという事です。
認知症のお年寄りにとって穏やかな気持ちで生活することが、問題行動を抑えることにつながるのです。






