認知症

認知症とは
周りの人も、一緒に理解していく
認知症とは脳の病気や神経細胞の変性により、記憶力や判断力などの「認知機能」が低下して、日常生活や社会生活に支障が出てくる状態です。
主な原因の一つは「タウ」というタンパク質が脳の神経細胞の中で溜まり、神経細胞が死んで脳の萎縮招くと言われています。
認知症は65歳以上での発症が多い脳の病気です。若年性と呼ばれる発症例もあります。原因や治療法はまだ研究中ですが、生活習慣病や日常習慣が関係しているのではないかと言われています。
認知症の重症度は認知機能評価(長谷川式認知機能検査やMMSEなど)と日常生活自立度などから判断します。)
認知機能検査も重症度の目安にはなりますが、妄想や幻覚、徘徊、暴言などの認知症の行動、心理症状(BPSD)に関しては認知症の経過にかかわらず出現することが多いので、認知症の重症度の判断に使用することは多くありません。
認知症の方の中には、ご自分が何をしたかを後で理解できる方もいます。
なぜそんな行動を取ったかも分からず、結果を見て深く傷つくことがあります。周囲の方にとって理解できないこともあるかもしれませんが、「この方は認知症なんだ」と、意識することが大切です。
ご家族にこんな症状・お悩みは
ありませんか?

- 同じ話を何度も繰り返し、数分前の会話を忘れている
- 慣れているはずの道で迷ったり、帰り道がわからなくなったりする
- 探し物が増え、「誰かに盗られた」「隠された」と疑うことがある
- 大切な約束や、今日が何月何日か、何曜日かがわからなくなる
- 薬の飲み忘れや飲み間違いが目立つようになってきた
- 掃除や片付けができなくなり、部屋が急に散らかり始めた
- 怒りっぽくなった
少しでも
「いつもと違う?」と
感じたら
日々のふとした瞬間の違和感に、ご家族が一番先に気づかれることは少なくありません。それは決して、ご本人のせいでも、ご家族の関わり方のせいでもありません。脳という体の一部が、少しだけ「助け」を必要としているサインかもしれません。「こんな些細なことで相談してもいいのかしら」と迷う必要はありません。物忘れだけでなく、お通じの悩みや夜眠れないことなど、どんな小さなお困りごとでも大丈夫です。私たちは、ご家族の皆さんがひとりで抱え込まず、笑顔で毎日を過ごせるよう、歩幅を合わせてサポートしてまいります。
当クリニックの
認知症相談・治療の特徴

介護サポートとの、
温かな連携体制
医療だけで解決しようとするのではなく、地域の介護サービスやケアマネジャーさんとも密に連携しています。
認知症の人と家族介護者を支える支援は行政などの公的機能や専門職による制度に基づいた支援やサービス以外にも地域独自のサービスもあります。
いきいき支援センター(地域包括支援センター)等に相談してみましょう。
おうちでの生活を支えるための「チーム」の一員として、私たちも一緒に歩んでまいります。
こうした介護サポートとの連携体制もありますので、お気軽にご相談下さい。

内科併設だからこそ
叶う相談の形
内科併設の当クリニックなら、ご本人や周囲に認知症の検査や治療と気づかれないように来院いただけます。
早期の正しい診断と治療さえあれば、安定した状態を保つことが可能です。
内服治療や患者さん本人が穏やかに生活できる環境をサポートすることで、症状の軽減や進行を遅らせることができます。
当クリニックの治療方法
- お薬による治療(薬物療法)
- アルツハイマー型認知症の薬物療法には、認知機能を増強して中核症状の進行を抑制する治療と、行動・心理症状(BPSD)を緩和する治療の二つの側面があります。治療を続けていくなかで、お薬との付き合い方はとても大切です。効果や体調を定期的に確認し、今の状態にぴったりな量や種類を見つけていきます。
もし「最近眠そうにしている」「食欲が変わった」など、気になることがあればいつでも教えてください。 - お薬以外の治療(非薬物療法)
- 認知症と診断されても、本人にできることはたくさん残っているので、家庭内で本人の役割や出番を作って、前向きに日常生活を送ることが大切です。
アルツハイマー型認知症の治療には、書き取りやドリルなどの認知リハビリテーションのみならず、昔の出来事を思い出すこと、家族以外の人たちと交流すること、音楽、絵画、陶芸などを楽しむこと、囲碁、将棋、麻雀などを楽しむこと、ウオーキングなど軽い運動を続けること、ペットを飼うことなども脳の活性化につながります。
また、家族や周囲の人の対応の仕方によって、行動・心理症状(BPSD)が改善することも多くみられます。
もしもの時のために

認知症になりたくないのは、誰でも同じです。発症の予防や進行を遅らせるために、かかりつけ医を持ち、ご家族に知らせておくことをおすすめします。ご本人の状態を長く知る医師を持つことは、治療に大変役立ちます。ささいなことでも安心して相談できる、かかりつけ医を持って、気になることがあればすぐに相談するようにしましょう。

ご家族の「不安」に
寄り添う為に
認知症の相談は、ご本人にとってもご家族にとっても、非常に勇気がいるものだと思います。「もし違和感が気のせいだったら申し訳ない」「受診することで現実を突きつけられるのが怖い」という不安もきっとご家族やご本人に重くのしかかっていると思います。
「周囲に認知症を知られるのは恥ずかしい」「元気なイメージの強かった親(家族)が、認知症だと受け入れられない」というご家族の方は少なくありません。ご家族の方には、無理のないよう少しずつ受け止められるようアドバイスさせていただきます。
地域のサポートやデイサービスなどを受け、負担感を溜めないようにすることが大切です。また、骨折や他の病気などで寝たきりになったことで、認知症の症状がでる場合もあります。移動が困難な場合には、在宅医療も対応できますのでご相談下さい。
認知症に関する
よくある質問
- 本人が来院することを嫌がりますが、家族のみでも診察は可能ですか。
- 原則、御本人も一緒に来院ください。
どうしても無理な場合はご相談ください。 - 他の人に聞かれたくないので、時間外でも対応していただけますか。
- 基本的にはクリニックの診療時間内の対応になりますが、プライバシーは配慮させていただきます。